‟偶然の奇跡”の賜物

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全世帯の約7割が、今も地下水を飲み水などの生活用水に使用している『大野市』。
『福楽夏号』では、独特な水文化を育んだ同市の自然環境もご紹介しています。
周囲を1,000m級の山々に囲まれた大野盆地は、地表から50~200m下には水を通さない岩盤があり、
その上に水を貯えた砂や粘土の層が広がっています。それはいわば「巨大な水がめ」。
専門的には「地下ダム型地下水盆」と呼ばれる全国でも珍しい形状で、
名水と謳われる大野の水は、この‟偶然の奇跡”の賜物なのです。
また、市内のあちらこちらに湧き出ている清水のそばには写真のような
「今日の水位」を表示した看板が見られます。
これは、昭和40年代に井戸枯れが発生したことを背景に
昭和51年から毎日続けられている市民による水位計測の結果です。
偶然の奇跡から生まれた「大野の水」は、
まちの人々によって大切に守り続けられている「市民の宝」なのです(^^)

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